クリーンエネルギー活用 弘前でJERA セ・リーグ公式戦
「灯セ」ナイターにファン熱狂
球場で一緒に灯セ!
巨人1軍戦、
青森県で73年ぶり
青森県では73年ぶりとなるプロ野球巨人1軍公式戦「巨人-ヤクルト」が6月30日、弘前市のはるか夢球場で行われた。
県内でのセ・リーグ1軍戦は、1988年に県営球場(青森市)で行われた広島|ヤクルト以来38年ぶりで、同球場では初めて。待ち焦がれた夢の一戦に、球場を埋め尽くした1万596人が胸を熱くした一夜。持続可能な社会を目指す発電大手JERAとセ・リーグ6球団が今シーズンから取り組む「灯セ、みんなで。」プロジェクトの一環で実現した「クリーンエネルギーナイター」が、子どもから大人まで野球を愛する大勢の地元ファンに、忘れられない感動の火を灯した。
73年ぶりの巨人1軍戦に
熱狂する野球ファン

シーズン折り返し、首位巨人と、わずか0.5ゲーム差で追うヤクルトの好カード。巨人の坂本勇人内野手=光星(現八戸学院光星)出、ヤクルトの武岡龍世内野手=八学光星出=が先発出場し、九回には巨人の堀田賢慎投手=青森山田出=がマウンドに上がるなど、青森県ゆかりの3選手が躍動した。中でも、プロ20年目にして初の青森凱旋(がい/せん)となった坂本選手には、ひときわ大きな声援。1点を追う九回裏の大事な場面で意地の中前打を放つと、球場全体が一気に沸き返った。
試合は首位巨人が3-4と敗れたものの、観客は両チームの白熱したプレーに熱狂。同市内の少年野球チーム「弘前NEXUS(ネクサス)」でコーチを務める高杉卓(すぐる)さん(42)は、チームの子どもたちと観戦し「大好きな巨人の試合を生で見ることができて、序盤から涙が止まらなかった」と試合終了後も興奮冷めやらぬ様子。キャッチャーの小野一真(いっ/しん)さん(14)は「プロはバッティングの迫力が違う。坂本選手のファンなので、最終回にヒットが出てうれしかった」と目を輝かせた。
5回裏終了後の
ドローンショーでは、
300機の光るドローンが
夜空に「灯セ、みんなで。」の
ロゴなどを描いた
憧れの選手たちを照らす球場内の照明は、実質CO2排出量ゼロの電力を使用。今回のゲームでは、一般家庭319世帯が1日に消費する電力量分のCO2排出量削減につながっている。5回終了時には、300機の光るドローンを使用したショーも行われ、「ジャビット」「つば九郎」の両チームマスコットや「灯セ、みんなで。」のプロジェクトメッセージが夜空に浮かび上がった。


球場の外にはJERAのPRブースが設けられ、6球団のマスコットがデザインされたパネルをバックに撮影できるフォトスポットが人気を集めた。試合前、笑顔で記念撮影をしていた三沢市の千田久子さん、遥士(はる/と)さん(10)、澪央さん(8)親子は坂本選手の大ファン。母親の久子さんは、ジャイアンツの公式サイトでこの取り組みを知ったといい「子どもたちが好きな野球を通じて、エネルギーのことを知ってもらうきっかけになれば」と話した。
試合前の「ファーストピッチセレモニー」で登板した
QuizKnockの伊沢さん

試合に先立って行われたセレモニーでは、プロジェクトアンバサダー「QuizKnock」の伊沢拓司さんがファーストピッチを行い、球場を盛り上げた。また、ジャイアンツ杯県中学軟式野球大会(5月、青森市)で初優勝した弘前東中野球部のメンバーが「オンユアマークス」に参加して守備につく巨人の先発選手を出迎えたほか、エースの福士侑真さん(15)が武岡選手を相手に始球式の大役を務めた。
観戦メッセージ

待望の一戦 感動と興奮
弘前市長
谷川 政人
待ちに待った巨人主催試合が、ついに、はるか夢球場で開催されました。当日は天候にも恵まれ、球場から望む美しい岩木山と夕日の絶景のなか、試合は最終盤までどちらが勝つか分からない手に汗握る展開となりました。一瞬たりとも目が離せないすさまじい熱戦に球場全体が大歓声と興奮に包まれ、選手たちのひたむきな姿に深く魂を揺さぶられました。
また、今回の一戦は、クリーンエネルギーの導入による環境に配慮した特別な試合であり、夜空を彩るドローンショーも圧巻でした。
素晴らしいプレーで市民に大きな感動と活力を届けてくださった両チームの選手、関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。ぜひまた、弘前市へ帰ってきてくださる日を、市民とともに心待ちにしております。

地域のスポーツに弾み
弘前市野球協会
会長 水木 厚美
プロ野球巨人の1軍公式戦が本県で73年ぶり、弘前市はるか夢球場で初めて開催されたことは誠に感慨深く、大変光栄なことと思っております。両チームの白熱したゲームを間近に見ることができ、大きな感動をもらいました。
2017年、本県で29年ぶりとなったプロ野球1軍公式戦・楽天─オリックスの開催誘致にあたり、当時の市長はじめ関係各位と奔走したことが、昨日のことのように思い出されます。
パ・リーグのみならず、こうしてセ・リーグの公式戦を地元で観戦できたことは、野球を志す子どもたちにとっても貴重な機会となったでしょうし、県全体の野球のレベルアップ、ひいては地域活性化につながることと思います。尽力された関係者の皆さまに感謝申し上げます。持続可能な未来へつながる「灯セ、みんなで。」プロジェクトで実現したこの一歩を弾みに、地域のスポーツ振興がさらに発展することを期待しております。

選手たちのプレーに感動
弘前商工会議所 副会頭
弘前天賞堂 代表取締役
三上 美知子さん
県民の半数以上が巨人ファンといわれる青森で待望の1軍戦が行われました。観客が大興奮の中、クリーンで明るいナイター照明に照らされた選手一人一人の表情や生のプレーの迫力にとても感動しました!

家族で観戦うれしい
弘前リトルシニア
弘前市立船沢中学校1年
對馬 唯晏(いあん)さん
73年ぶりに青森で開催された巨人1軍戦を家族で観戦できて、とてもうれしかったです。太陽の光でつくられた電気を使った試合と知り、野球を楽しみながら環境のことも考えることができました。

点の取り合いに
わくわく
弘前リトルシニア
弘前市立東中学校1年
一戸 朝日さん
坂本選手のヒットを生で見ることができて嬉しかったです。点の取り合いでどちらが勝つか分からず、とてもわくわくしました。僕も戸郷選手のようなピッチングができるようになりたいです。また来年も来てほしいです。

生で見るホームランすごい
弘前南BBC
弘前市立堀越小学校5年岡野 陸さん
僕がかっこいいなと思った選手は、巨人の大城選手です。大城選手は外野席を超えるホームランを打っていました。また、守備でも活躍していました。僕も捕手をやっているので、大城選手みたいになれるように努力します。

チアで勝利の女神に
NPO法人スポネット弘前
キッズチアダンスチーム
JUMPING☆POMMES(ジャンピング ポムズ)
藤崎町立常盤小学校6年
佐藤 心花(こころ)さん
明るいきれいな電気のキラキラした中で読売ジャイアンツヴィーナスの皆さんと一緒に球場を盛りあげることができ、とても楽しかったです。私たちは「元気・勇気・笑顔」を合言葉に勝利の女神を目指して、これからも全力で応援していきます。

球場アナウンス
夢のよう
弘前高校3年 放送局
中村 心咲(みさき)さん
大好きなアナウンスを大好きなプロ野球の試合でさせていただき、夢のような時間でした。また、私に球場アナウンスのアドバイスをしてくださったプロMCの方が、球場の照明が太陽光由来だと紹介されており、そのエコな取り組みにとても感動しました。

ライト浴びる
スター選手に
福村ガッツスポーツ少年団 主将
弘前市立福村小学校6年
斉藤 樹さん
プロ野球を間近で観戦できてとても興奮しました。動きも速く、力強くて格好良かったです。ナイター照明はとてもきれいで明るくて、選手達にスポットライトが当たっているようで輝いてみえました。僕も将来は、きれいな照明を浴びられるスター選手になりたいです。

市民の思いひしひし
弘前市役所 野球部 部長
竹内 良定さん
津軽三味線のバチを模した照明から灯される適度な明るさが、両軍選手の正確で俊敏なプレーをとらえ、見ごたえのある熱戦となりました。球場外では弘前グルメが所狭しと並び、73年ぶりの一戦にかける市民の思いがひしひしと伝わってきました。
東奥日報 7月11日付記事から引用